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伸びるのは、太陽の輝きと猫と、ぬぎすてられた靴下。
その地続きに伸び切っているのは、30代半ばでがんが見つかった夏七実。
数年前に商社を退職すると、すぐに一人暮らすマンションの近くにあるコンビニで働き始めた。
商社時代に覚えた酒の量は日に日に増えていく日々に、突然医師からがんと告げられる。
手術後、切って縫っただけでは以前の体は戻らないと知ると、愕然としつつ、一つの疑問が湧く。
「治療の終わりはいつなのだろう」
その疑問が夏七実の人生最大のピンチをゆっくりとカーブさせて、夏七実の日常を変化させていく。真実を求めた先にある希望にたどり着けるのだろうか。
- 本書について-
文章と共にいくつものイラストが載せられている短編小説です。
本書に登場する夏七実がブーゲンビリアに見入る場面のように、じっと何かに見入ることで一呼吸置けるような状況はたくさんあるはずです。
自分を諦め切った登場人物が、色々な出会いによって真実を見極めながら、再び立ち上がろうとする日常が描かれています。
その姿が他の目にどう写っていたとしても、その人の可能性や実力はその限りに収まるはずのないこと、日常や周囲への感謝や喜びにつながってゆくこともだんだんと思い出されてゆきます。
闘病経験者の方、その周囲の方はもちろん、絶望を感じていたりその周囲でどうしたものかと頭を抱える経験のある方から、そのような経験はないという方に少しでも寄り添うことができることを願って書かれています。
猫や天井、靴下や小山などの独特な味わいや、ファンタジーの一面も持ちながら希望の糸口をお届けしようとした一冊です。
-目次-
1. 天井
2. 身体
3. くつしたの小山とちょびひげの猫
4. カーブ
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